クラス制度、ウィークリー・マンスリーテスト、そして日常的に比較される競争環境。

代官山MEDICALでの一年は、“どこが足りないのか”“次に何をすべきか”が常に可視化される時間だった。安定して点を取る力を身につけ、本番でも再現できる状態を作り切ったプロセスが、二人の言葉から浮かび上がってくる。

合格の瞬間

橘「去年は、どこにも一次合格がなくて。今年は合格を見た瞬間、すぐ両親に連絡しました。

母が電話口で泣いているのが分かって…。毎日、自分の生活リズムに合わせてご飯を作ってくれていたので、その姿が浮かんできて、やっと報告できたなって思いました。」

加藤「正直、“また二次で落ちるんじゃないか”って不安は最後までありました。だから合格を見たときは、嬉しいというより、まず“ほっとした”という感覚でした。」

一年間、逃げずにやり切ったという事実が、そのまま結果として返ってきた瞬間だった。

面接・小論文は“特別対策”ではなく“日常の延長”

橘「福岡大の面接テーマが“チーム医療における医師の役割”で。それ、代官山の授業内で何度も扱っていた内容だったんです。だから自然と、最初に手を挙げて話せました。」

加藤「僕はプレゼン形式の試験で、内容も当日まで分からない形でした。でも、小論文のマンツーマンで“考え方の型”を教えてもらっていたので、一問一答じゃなく、自分の言葉で話せたのは大きかったです。」

特別な対策よりも、日常的に積み重ねてきた思考の訓練。

それが、そのまま本番で使える形になっていた。

“苦手から逃げない”と決めた一年

加藤「4月に“去年失敗した理由を書く”授業があって。自分は、数学から逃げていたって書きました。得意な理科と英語に偏って、結局、点が伸び切らなかった。」

今年は、全ての授業に出席し、苦手な数学を中心に据えた。前期で徹底的にインプットし、後期でアウトプット。テキストを何度も回し、“最低点+α”を安定して取ることを目標にした。

 

橘「マンスリーでクラスが下がったとき、同じA1だった仲間が上に行って、自習席の階まで変わって(笑)。あれで危機感が一気に来ました。」

クラス制度とテストが、現状を容赦なく可視化する。だからこそ、修正が早く、方向転換ができた。

テストは“順位”より“判断力”を鍛える場

橘「マンスリーテストでは、“この問題は解く、これは捨てる”の判断を意識しました。

小問集合は絶対に落とさない、って決めてました。」

加藤「ウィークリーテストは時間が本当に厳しい。解けない問題を飛ばす練習になりました。」

テストは知識量を測るものではなく、本番で安定得点を取るためのシミュレーションだった。

競争があるから、仲間になれた

加藤「マンスリーのランキングは毎回見てました。自分より上に誰がいるか、すごく気になって。」

橘「僕も勝手にライバルを作ってました(笑)。でも、加藤君が化学で1位取ったときは、本当に嬉しかったです。」

競争があるから、干渉が生まれる。干渉があるから、刺激と友情が同時に育った。

テキストと環境を、疑わずに使い切る

加藤「代官山のテキストだけで十分でした。前期をやり切ったから、後期が活きた。」

 

橘「復習も、結局テキストだけ使ってました。」

朝は6時台に登校し、空きコマは予習と復習に充てる。生活リズム・学習内容・競争環境が管理された場所で、“やるべきこと”が常に明確だった。

これから医学部を目指す人へ

橘「本音を言える友達を、一人は作ったほうがいいです。一人で抱え込むと、必ずどこかで崩れます。」

 

加藤「全部の授業に出て、逃げないこと。それだけで、結果は全然変わると思います。」

合格は、才能ではなく環境の中で、正しい修正を繰り返せたかどうかで決まる。

二人の一年は、それを静かに証明している。